ニュース要約

米コアCPI予想外の鈍化

mesigaumai

長期インデックス投資家の皆様、お疲れ様です。 今回はニュース要約記事となります。私たち投資家にとって重要な経済指標である米国CPI(消費者物価指数)に関する最新ニュースを深掘りします。 FIREを目指す資産形成の道のりにおいて、インフレ動向とそれに伴う金利・株価の動きは無視できません。今回のデータは少し特殊な事情が含まれているため、冷静に内容を読み解いていきましょう。


今回の要約記事

記事タイトル:米コアCPIは予想外に鈍化、4年ぶり低い伸び-政府閉鎖で算出には制約
※出典:https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-12-18/T7FQEGKK3NY800?srnd=jp-markets

① ニュースの要点

2025年11月の米消費者物価指数(CPI)統計において、変動の激しい食品とエネルギーを除いた「コアCPI」の伸びが市場予想に反して鈍化し、2021年3月以来、約4年ぶりの低水準となりました。具体的には、住宅とエネルギーを除くサービス価格(スーパーコア)が前年同月比2.7%上昇に留まるなど、インフレ圧力の緩和が示されています。しかし、過去最長に及んだ政府閉鎖の影響でデータ収集期間が短縮されており、数値にノイズが含まれている可能性が指摘されています。

② 市場の反応と背景

この発表を受け、市場は「インフレ鈍化=利下げ期待」と好意的に反応しました。

  • 株価:S&P500種株価指数は反発し、上昇してスタート。
  • 金利:米国債利回りは低下。
  • 為替:ドル指数が下落(ドル安)。

これまで粘着質だったインフレが落ち着きを見せたことで、FRB(連邦準備制度理事会)による追加利下げ観測が強まり、リスク資産である株式には追い風となりました。特に、これまでインフレを牽引してきた「住居費」が前年同月比3%上昇と、ここ4年余りで最も低い伸びとなったことが安心感を与えています。

③ 出来事の深掘りと過去の類似事例の考察

今回何が起きたのか?
今回の統計の特殊性は「政府閉鎖の影響」です。労働統計局(BLS)は通常1ヶ月かけて行うデータ収集を、閉鎖終了後の短期間で行わざるを得ませんでした。パウエル議長も事前にデータのゆがみを懸念しており、新車やガソリンなどは第三者機関のデータで補完されています。

過去の事例との比較
過去にも2013年や2018-2019年などに米国政府閉鎖があり、その際も経済指標の発表遅延やデータの精度の低下が問題となりました。過去の事例では、統計の信頼性が戻るまで市場が方向感を欠く場面もありましたが、大局的には「閉鎖解除=経済正常化」としてポジティブに捉えられることが多いです。

今回の学び
市場は、データの精度に懸念があっても、基本的に「見たいものを見る(今回はインフレ鈍化)」傾向があります。しかし、ノイズが含まれたデータに基づく株高は、修正が入った際に反動が来るリスクもあります。私たち長期投資家は、単月のデータに踊らされず、数ヶ月単位のトレンドを見極める冷静さが必要です。

④ 補足情報・次に備える視点

今回のデータで注目すべきは以下の数値です。

  • コア財:前年同月比1.4%上昇(8・9月の1.5%から鈍化)。
  • 住居費:前年同月比3%上昇(4年ぶり低水準)。
  • スーパーコア:前年同月比2.7%上昇(2021年以来の低水準)。

これらはインフレ鎮静化を示唆していますが、データ収集不足による「下振れバイアス」がかかっている可能性も否定できません。本当のトレンドは、通常通りのデータ収集が行われるであろう12月分や来年1月のデータを確認するまで判断を保留するのが賢明でしょう。

⑤ 筆者のひと言感想

政府閉鎖という政治的な混乱の後でも、こうして経済指標が出てきて市場が動くのを見ると、米国経済のタフさを感じます。データにノイズがあるとはいえ、インフレが落ち着いてきている方向性は素直に歓迎したいですね。今は株高の恩恵を受けつつも、浮かれすぎずに淡々と積立を続けるのが正解だと思う今日この頃です。

⑥ 今日の投資の格言

長期インデックス投資家に向けた、本日の格言です。

「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない」
(チャールズ・エリス『敗者のゲーム』より)

解説:市場が良いニュースに反応して急上昇する「稲妻が輝く瞬間」を逃さないためには、どんな局面でも市場から撤退せず、投資を継続し続けることが唯一の方法です。今日のニュースのような株高局面も、市場に居続けてこそ享受できるものです。

今回も読んでいただきありがとうございます。少しでも参考になれば嬉しいです。また次回の記事でお会いしましょう!

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お金持ちの無職になりたい夫婦
お金持ちの無職になりたい夫婦
アラフォー共働き夫婦とネコ2匹で暮らしています。FIRE目指して2023年から本格的に資産運用を始めました。まだまだ道は遠いけど、資産が増えると嬉しいなぁ。
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