SBI証券、ログイン一時利用停止設定をリリース

5/14にアメリカと中国はスイスでの貿易協議の結果、互いに課していた追加関税を115%引き下げを合意しました。今回の合意により、両国は一時的に関税を大幅に引き下げ、90日間の「関税停止」期間を設けることになり、トランプ政権発の関税バトルも一段落と言ったところでしょうか。関税バトルが落ち着いたことで株価も戻ってきており、我が家のNISA資産含み益はプラスへと舞い戻ってきました。
関税バトルの行方は90日後の7月までお預けとなりましたが、NISA資産の増減よりも余程恐ろしい「証券会社不正アクセス問題」は未だ根強く残っています。以前上げた記事では2025年1月~3月までのデータを金融庁HPから引用しましたが、4月分が追加されたものが発表されていましたので、以下に引用したいと思います。
4月の数値がでましたが、被害が急増しています。数字だけみてもやばいことがわかりますが、よりやばさがわかるようにグラフ化してみました。
グラフで見てみると、4月で明らかに被害件数・被害額が急増していることが一発でわかります。コツコツ積み立てた資産がクソみたいな輩のせいで消し飛んでしまったら、悲しみと怒りに震えてしまうと思います。そんな中、不正アクセス問題の対策としてSBI証券で新たに「ログイン一時利用停止設定」なるものができるようになったと公式から発表がありました。この機能を設定しておくと一時的にログインできなくすることが可能となりますので、今回はこの機能の設定方法について確認していきたいと思います。
SBI証券のログイン一時利用停止/解除設定のやり方
※設定方法は2025年5月17日現在の情報となります。
ログイン一時利用停止設定のやり方
※SBI証券にログインした状態が前提条件となります。
①SBI証券トップページのフィッシング詐欺等に対する当社の取組みを押す

②下の方にログイン一時利用停止/解除機能リリースという項目があるので、ログイン一時利用停止設定を押す

③注意事項を確認してチェックを入れて、取引パスワードを入力して利用停止申し込みを押す

④登録しているメールアドレスに認証コードが届くので、認証コードを入れて設定を完了させる
引用元:SBI証券
ログイン一時利用停止解除設定のやり方
①SBI証券トップページのフィッシング詐欺等に対する当社の取組みを押す

②下の方にログイン一時利用停止/解除機能リリースという項目があるので、ログイン一時利用停止設定解除を押す

③必要事項を入力して、利用停止解除の申し込みを押す

④登録しているメールアドレスに認証コードが届くので、認証コードを入れて設定を完了させる
引用元:SBI証券
ざっくりとした流れはこんな感じになります。私自身は不正ログインの形跡が今のところないため、この設定はまだしなくて大丈夫かなと思っています。心配な方は設定しておけば強力な対策となりますので設定することをおすすめします。この設定をしておけば解除しない限りはログイン不可の状態を作り出すことができますので、鉄壁の守りとなるのではないのでしょうか。
気をつけたいこととして、この「ログイン一時利用停止」の設定には取引パスワードが必要となりますので、取引パスワードがすでに抜かれていると不正アクセス・不正取引をしている輩に登録情報を変更されてしまい、本人がログインできない状態を作られてしまう可能性があります。そのため、まだパスワードの変更をしていない方は急ぎ変更することをおすすめします。また、以前の記事でお話させてもらった内容になりますが、各証券会社で案内されている多要素認証については必ず設定してもらえればと思います。
おわりに
今回はSBI証券の「ログイン一時利用停止」設定方法についてお話させてもらいました。このセキュリティ対策は緊急時にはかなり有効な手段になると思いますので、覚えておいてもらえればと思います。本当はこんなことに頭を悩ませたくないのですが、悪事を働く塵以下への対策をしない訳にもいかないので、必要なリソースとして割り切るしかないのかなぁと思う今日この頃です。