資産運用

証券会社不正アクセス問題の現状(2025年5月時点)

mesigaumai

 今年の3月頃から話題になった「証券会社不正アクセス問題」ですが、最近はあまり取り上げられなくなったなぁという印象です。最近の話になりますが、我が家にもフィッシング詐欺メールが届くことがあったため、気を引き締めていかねばならないと思っています。一時に比べればフィッシング詐欺メールは減ってきていますが、不意におかしなメールが届くことがありますので注意が必要です。フィッシング詐欺メールについては、実際のメール実例を載せた記事を投稿していますので、以下にリンクを貼っておきます。参考にしていただければ幸いです。

「我が家に届いたフィッシング詐欺メールとその対応」

 投資で資産形成をしている方にとって不正アクセス問題は切り離せないものとなりますので、今回は証券会社不正アクセス問題の現状についてお話したいと思います。

2025年5月時点の不正アクセスの被害状況

 まずはいつもの金融庁のデータを引用したいと思います。

6月5日更新の不正アクセス被害状況

 数字だけだとイメージが掴みにくいと思いますので、グラフ化してみました。

不正アクセス被害をグラフ化してみた

 金融庁のデータから読み取れることとして、不正アクセス・取引件数や売買金額は減少していますが、不正取引が発生した証券会社の数が9→16と増加しています。SBI証券や楽天証券などの大手と言われている証券会社がフィッシング詐欺を働く塵共の対策を進めたため件数や金額は減少、一方で塵共がそれ以外の証券会社に狙いを定めたため、不正取引が発生した証券会社の数が増えたのだと考えられます。

 SBI証券や楽天証券が打ち出した対策は一定の効果を上げているように見えますので、次は両者の対策内容についてまとめたいと思います。

SBI証券と楽天証券の不正アクセス対策

 まずはSBI証券が打ち出している対策を本家より引用したいと思います。

 SBI証券では5/31以降から多要素認証が必須となっています。基本的にはデバイス認証とFIDO認証の設定をベースとしていますが、この2つ以外に電話番号認証が新設されました。デバイス認証とFIDO認証の片方または両方が設定されていない方に対して、電話番号認証が自動で設定されるようになりました。電話番号認証の中身についてですが、本家から引用したものを以下に貼っておきます。

 これにより、SBI証券ユーザーは多要素認証を経由しないとログインできない状態が構築されました。

 次に楽天証券が打ち出した対策について、本家から引用したいと思います。

 楽天証券では6/1から絵文字による多要素認証が必須となりました。6/8以降は絵文字10種類+数字5種類に増えており、さらに認証時に選択するものが2種類→4種類を順番に選択するように改善されています。これでさらにセキュリティが強化されたため、不正アクセスは減少すると考えられます。

おわりに

 今回は不正アクセス問題の現状についてお話してみました。投資で資産形成をしている身としては、この問題は非常に重要なものになりますので、被害件数が落ち着くまでは定期的に記事を投稿していこうと思います。読んでいただいた方への注意喚起としても機能すれば私自身も嬉しく思います。

 証券会社で対策を進めている一方で、ユーザー側でも普段から詐欺に引っかからないように注意をしていかなければなりません。今回の記事冒頭に貼ったリンクにはフィッシング詐欺メールについての対応を載せていますので、併せて読んでいただき、詐欺に引っかからないよう気をつけてもらえればいいなぁと思う今日この頃です。

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お金持ちの無職になりたい夫婦
お金持ちの無職になりたい夫婦
アラフォー共働き夫婦とネコ2匹で暮らしています。FIRE目指して2023年から本格的に資産運用を始めました。まだまだ道は遠いけど、資産が増えると嬉しいなぁ。
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