米政府閉鎖、解除の見通しか?
長らく続いていた米政府閉鎖でしたが、少し前に進展がありましたので、今回は米政府閉鎖の直近の動向についてニュース要約をしたいと思います。
今回の要約記事
記事タイトル:米政府閉鎖、数日以内に解除の見通し-トランプ氏が超党派合意を支持
※出典:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-10/T5IUM0GPFHOX00?srnd=cojp-v2-markets
① ニュースの要点
米国で長期化していた連邦政府機関の閉鎖について、ドナルド・トランプ前大統領が超党派合意を支持すると明言し、政府の再開が数日以内に実現する見通しが高まりました。閉鎖による経済・市場への負荷が和らぐという期待が広がっています。
② 市場の反応と背景
このニュースを受けて、「リスクオン」のムードが強まりました。具体的に言えば、S&P 500種株価指数が前日比+1.54%の6,832.43と上昇。また、ドル/円為替では一時154円台半ばまで円安・ドル高に振れています。債券市場では長期債利回りがやや上昇(価格下落)し、経済指標の発表再開期待を背景に動いています。
背景には、政府閉鎖が長引くことで経済データの発表が滞り、金融政策・景気判断に不透明感が生まれていたという事情があります。市場としては「閉鎖解除=正常化」のシグナルとして捉えたわけです。
③ 出来事の深掘りと過去の類似事例の考察
・今回何が起きたのか?
議会において、トランプ氏が支持表明した超党派の合意案が可決の見通しを強め、政府機関の閉鎖解除が「数日以内」に実現する可能性が出てきました。政府再開によって、停滞していた統計発表などが再び動き出すという期待が市場に広がっています。
・過去にも似たようなことはあったか?
米国では過去に政府機関閉鎖が発生しており、特に2013年10月や2018-2019年末の閉鎖が有名です。その際も市場は閉鎖中「先行き見通せない」ということでリスク回避ムードになり、解除時にやや反発する傾向が見られました。
このように「政治的/財政的イベントが市場センチメントを揺さぶる」構図は以前から繰り返されていることとなります。
・そのとき市場や経済はどうなったか?
過去の例では、閉鎖期間中に景気指標の発表が遅れたり、政府支出が停滞したりしたことで、企業の受注・公共投資が鈍る懸念が出ました。解除後は「一息ついた安心感」からリスク資産が持ち直すケースが多かったです。ただし、その後の成長が劇的に改善したというわけではなく、「安心感の後の踊り場」が来ることもありました。
・今回の出来事から何を学べるか?
- 短期の材料に一喜一憂しない
政治や財政のイベントはセンチメントを揺さぶりますが、長期的な株式・債券のリターンに与える影響は限定的なことが多いです。 - 「正常化」期待も材料に過ぎない
再開が実現して安心ムードになること自体が材料です。市場がその先を見て動く前にポジションを取ると、期待先行で反転リスクもあります。 - 分散&長期という原則を守る
こうしたイベントで資産配置を頻繁に変えると、かえって複利効果を損ねる可能性があります。短期リスク対応も大切ですが、ブレずに積み立てを継続する姿勢が重要です。
④ 補足情報・次に備える視点
- 次に備える視点としては、今回のような「政治/制度イベント」が出てきたときにこそ自分の資産配分を見直すのではなく、「事前に設計しておく」ことが大切です。例えばドル資産、外国株、国内株、債券の配分、それぞれがどう影響を受けうるかを整理しておきましょう。
⑤ 筆者のひと言感想
今回のニュースは、長期積立を続ける私たちにとって「市場環境が少しだけ改善方向に振れた」という安心材料にはなり得ると思いますが、むしろこうした「イベント通過」が次の波の始まりともなり得るので、淡々と積み立てを継続し、恐れずに時間を味方につけることが大切だと思う今日この頃です。
⑥ 今日の投資の格言
「市場は短期的には感情に支配され、長期的には合理性に従う。」
―― ジョン・メイナード・ケインズ
意味:短期的にはニュースやセンチメントで価格が揺れ動きますが、長期では企業の実力や経済の基盤が価格に反映されるということです。

