雑記

最新版・金融資産ピラミッド

mesigaumai

 最近の株式市場は日々上下にブレながら、様子見モードになっているような気がします。トランプ政権が発足して以来、どのような政策を打ち出していくかを見定めようとしているのかなと。特に関税周りについては、今後の株価推移に大きな影響を与える可能性が高いため、気にする必要があると考えています。

 そんな相場もあってか我が家の総資産も停滞を続けており、私も妻も若干やきもきしているところです。「準富裕層」を目下の目標としているところですが、金融資産ピラミッドの最新版が公表されていましたので、今回は最新版・金融資産ピラミッドについてお話したいと思います。

金融資産ピラミッドについて

 金融資産ピラミッドについて先に簡単な説明をしておきますと、野村総合研究所が発表しているピラミッド型の図となります。2/13に公表された最新版の図がこちらになります。

引用:野村総合研究所

 金融資産ピラミッドは資産別に各層を分類、層別に金額と世帯数を示した図となります。この図だけ見ても「へえ~~~」、となってしまいそうなので、一つ前のピラミッド図を載せようと思います。

引用:野村総合研究所

 上図は2021年の集計データのもの、最新版は2023年の集計データを元に作成されたものになります。これらの図を比較してみると、アッパーマス層が2023年には激減していることがわかります。マス層および準富裕層以上は増加していることから、アッパーマス層がマス層または準富裕層に流れたと考えられます。

アッパーマス層が減った理由は?

 ピラミッド図だけだと少し見にくいと思いますので、ピラミッド図作成に用いられた表も一緒に載せておきます。

引用:野村総合研究所

 表からもわかりますが、2021年→2023年のアッパーマス層の世帯数減少が圧倒的であり、約150万世帯も減少しています。一方で準富裕層以上は約95万世帯、マス層は約210万世帯の増加となっています。世帯数の母数が違うため絶対数での変動にはなりますが、明らかにアッパーマス層が別の層に流れているように思えます。この理由について考えてみたいと思います。

アッパーマス層が減った理由は?

①コロナショック以降の相場上昇の恩恵

②実質賃金が減っているため

 ①はコロナショックが2020年に起きましたが、その後の上昇相場で金融資産が増加、株式投資をしている層の資産が大きく伸びたことが反映されていると思います。
 ②に関して、まずは名目賃金と実質賃金のグラフを載せたいと思います。

引用:厚生労働省

 名目賃金と実質賃金についての説明ですが、「労働者が実際に受け取った給与である名目賃金から、消費者物価指数に基づく物価変動の影響を差し引いて算出した指数」となります。上図を見てみると、名目賃金は増加している期間でも物価の影響で実質賃金がマイナスの状態となっており、実質賃金が21カ月連続で減少していました。このことから、株式投資をしていない層がインフレ負けをしてしまい、貯蓄ができないまたは貯蓄を削られて資産が減少、マス層に流れているのでは思います。アッパーマス層の中でも現金のみの世帯はインフレ負け+上昇相場の恩恵を受けられず、じりじりと資産が削られているのではと思います。

おわりに

 家計簿をつけたことで我が家は資産形成を始めた頃からアッパーマス層だったと認識することができましたが、我が家はDINKSなので資産形成前からある程度の資産を蓄えることに成功していました。金融ピラミッド最新版を調べてみて、アッパーマス層以下の世帯はインフレ負けにより資産形成が以前よりも難しくなっていることもわかりました。日本でも失われた30年から金利のある世界へと徐々に変遷を遂げてきています。物価上昇によるインフレ負けをしないためにも、常に相場にいること、「JUST KEEP BUYING」「BUY & HOLD」、これらのことを肝に銘じて資産形成に励みたいなぁと思う今日この頃です。

ABOUT ME
お金持ちの無職になりたい夫婦
お金持ちの無職になりたい夫婦
アラフォー共働き夫婦とネコ2匹で暮らしています。FIRE目指して2023年から本格的に資産運用を始めました。まだまだ道は遠いけど、資産が増えると嬉しいなぁ。
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