アメリカの利下げ決定
9月18日、FRBはFOMCで0.5%の利下げを決定、大幅な利下げとなりました。利下げ決定後、株式市場は上昇方向に動きましたが、日米為替レートは円安方向に動いていました。円高方向に動くと思っていたため予想外の動きをしました。この動きが気になったため、自分なりに今回の件を調べてみました。
今回の利下げの概要
・今回の利下げは4年半ぶりの決定
・インフレ率が目標の2%に近づいたため実施
・24年末までの金利水準の中央値は4.4%の予想
・今後数カ月以内にさらなる利下げが予想
ざっとまとめてみましたが、アメリカのインフレが収まってきており、景気がこれ以上悪化する前に大幅な利下げを行った形だと思います。株式市場は今は上昇していますが、アメリカ経済がリセッションに陥るかどうか次第になるため、数カ月以上は動向を見守る必要があると思っています。
為替の動きについて
為替について、一般的には日米金利差が縮まると円高ドル安の傾向を生み出すと言われています。しかし、今回の利下げでは若干の円安方向に動いていました。市場予想では今回のFOMCで利下げが行われると考えていたためすでに織り込み済みだったのかとも思いましたが、調べてみたらそれ以外にも要因がありそうでした。以下、参考としましたデータになります。
引用:ニッセイ基礎研究所
図表1のFOMCメンバーの経済見通しについて、今回利下げをしたことを踏まえて前回の見通しよりも厳しいものとなっていると思います。図表2のアメリカ政策金利見通しについてですが、前回に比べて中央値が全体的に低い水準となっています。ただし、長期予想のみ中央値が前回と比べて若干高いものとなっています。これはアメリカの政策金利が今までよりも高い水準を保つことが適正であることを示唆しています。そのため、長期視点でみた場合に金利差が縮まりにくい可能性がでてきたため、今は為替に大きな動きがでなかったのではと考えることもできそうです。まあ、単純に利下げが織り込み済みで先行して円高が進んでいただけだったかもしれませんので、それこそ神のみぞ知ると言ったところでしょうか。
おわりに
9月にアメリカ利下げ実施だと思っていましたが、0.5%の大幅利下げのニュースを聞いたときにはかなり驚きました。「大幅利下げ=思った以上に経済状況が悪い」との認識でしたので、このままリセッション入りするのかなと考えていました。今のところそんな雰囲気ではなさそうですが、今後の景況感によっては良いほう悪いほうどちらに転んでもおかしくないと思います。こんな状況下ですが、我が家の投資方針は何も変わりません。
「JUST KEEP BUYING」
「BUY & HOLD」
今みたいに先行きが不透明なときにこそ、コツコツ積立投資が本領を発揮します。良い時も悪い時も市場に居続けることができれば、世界経済が成長を続ける限りはその恩恵に与ることができます。今の日本では投資をしないと資産形成は難しいと考えていますので、脱落しないように握力(ホールド力)を鍛えたいですね。
ホールド力の話になると我が家では何故か妻が手を差し出してきます。私が手を握るとそのまま握力勝負が始まってしまいます。何故にと思いながら勝負をしますが、私は握力よわよわ(物理的に)なため、大体負けてしまいます。さすがに女性に負けるのはまずいと思うので、筋トレをして鍛えないといけないなぁと思う今日この頃です。