株式資産の下落について思うことその①

　ここ一週間程度でSNS上は面白いことになったなぁと思いました。株価の下落に伴って、「円高・株安のダブルパンチ」「ついに暴落か？」など、不安を煽る記事や動画が一斉に湧いてきたなと感じています。今回はそんな状況について私の「超」個人的な考えをお話したいと思います。かなり偏ったものになりますのでご了承ください。

まずは結論から

　資産下落について思うことの結論を先にお話します。でてきた感情は、

「思っていたよりも何とも思わないなぁ」

　実際に私のNISA資産含み益もここ一週間くらいで２０万円程度減少しました。この資産減少に対してもう少し慌てるのかなと思っていましたが、なんの感情も抱かなかったなぁと自分でも少し驚いています。このように感じた理由を自分なりに考えてみると、

　①と②については、資産形成を本気で始めようと考えたときから行ってきた、お金の勉強の積み重ねが効果を発揮しています。以前記事にもしました「JUST KEEP BUYING」やその他数冊のお金に関する書籍を読んだおかげもあり、インデックス投資においては短期的な目線で見ることは無意味であることを学びました。また家計管理を進めたことで生活防衛費や余剰資金がどのくらいあるのかを把握できているため、多少資産が減少したとしてもどうにかなると「数字として理解できている」ことが非常に大きいと思います。我が家の全資産を曖昧ではなく数字として把握できていることが、リスク資産のホールド力に繋がっているものだと思います。

　③については十数年前の話になりますが、一度個別株で苦い経験をしたことがあります。とある企業が結構な勢いで下落をしたタイミングがあり、そこが底になるだろうとあまり深く考えずに株を購入してみました。その後もすごい勢いで下落をして含み損が増えてしまい、耐えきれずに売却してしまいました。当時のプレステ３が２~３台くらい新品で買える金額が数日の間に吹き飛んでしまいました。売却したあとも株価はどんどん下落していったのである意味損切りができたとも言えますが、この下落に対して株式市場に恐怖を覚えたのは鮮明に覚えています。もちろんトレード方法に問題があったのは百も承知していますが、この経験があったからこそ今回の資産形成ではしっかり勉強をしようと考えられ、よい方向に進めることができているのかなぁと思っています。

SNS上の暴落煽りについて

　次は暴落煽りについてお話したいと思いますが、今回の下落はそもそも暴落なのかというところになると思います。インデックス投資の目線で考えると、

こんなの暴落の「ぼ」の字にも入らない

　以上です、とここで話を切るわけにもいかないので、５年間分の投資信託オルカンのチャートを載せてみます。

引用元：Yahoo Japan ファイナンス

　グラフから計算してみると、２０２０年のコロナショック時の最大下落率を見てみると約３２％、今のところ現在の最大下落率を見てみると約７％となっています。為替を考慮してもコロナショックには足元にも及びません。リーマンショック時はこれ以上の下落率となっていますので、今の下落は今のところ暴落と呼ぶには相応しくないと思います。では、何故SNS上で暴落煽りが起きているのかと言うと、

不安や恐怖を煽る方が注目を集めるから

　これは心理学の話になりますが、不安や恐怖などの感情は「逃げろ」という生命維持のために必要な感情となっています。このような感情は目に留まりやすいものとなっているため、注目を集めるときには必要以上にネガティブさを誇張するのは有効な手段となりえます。そのため、SNS上ではこぞって暴落煽りが発生しています。現状把握をするためにはしっかり数字を見て判断することが重要になりますね。

おわりに

　今回の資産減少は市場ではよくあることだと考えていますので、何も変わらず「JUST KEEP BUYING、BUY & HOLD」を継続、これが私の結論となっています。

　少し話は変わりますが、長期投資における誘惑と恐怖について面白い図がありましたので、以下に載せておきます。

引用元：トウシル　なぜ人は、長期投資ができないのか

　この図は日経平均株価と資金流出入についてのグラフになりますが、株価上昇時にはもっと値上がりしそうだから購入したいという誘惑、株価下落時にはこれ以上値下がりしたら損失がでてしまうという恐怖についてうまく表したものになっていると思います。このような誘惑と恐怖の感情を制御するのは難しいと思いますが、今までの勉強の成果を生かして誘惑と恐怖に負けないように資産形成に励んでいきたいですね。

お金持ちの無職になりたい夫婦

アラフォー共働き夫婦とネコ２匹で暮らしています。FIRE目指して2023年から本格的に資産運用を始めました。まだまだ道は遠いけど、資産が増えると嬉しいなぁ。