株価下落時でも株式投資を続ける理由

　さすがはトランプさんと言ったところでしょうか。最近の株価や為替はアメリカの政策、主に関税などの政策に振り回されている感が強くなってきています。市場は不確実性を嫌う傾向にありますので、こうしたことからも最近の相場は軟調になってきている気がします。

　最近の軟調な相場によって我が家の金融資産の含み益もそろそろマイナス帯に突入してしまいそうですが、そんな状況でも投資を辞める気は一切ありません。タイトルにもある通りですが、今回は「下落相場でも株式投資を続ける理由」についてお話したいと思います。読んでいただいた皆様が狼狽売りをしないように少しでもお力になることができれば幸いです。

投資を続ける理由

　まず投資を続ける理由になりますが、これは「FIRE」を目指しているからになります。「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉であり「経済的自由と早期退職」、私達夫婦はこれを目指して資産形成を継続しています。「金融資産を持っていても株価が下がって資産が減少したらFIREできないじゃん」と考える方もいると思います。これは短期目線で考えるとそのように見えるのですが、過去のデータを見ると株式資産は長期で右肩上がりに推移しています。

引用元：https://news.infoseek.co.jp/article/toushiru_41969/

　こちらの図は米国株式(S&P500)・世界株式(MSCI)・日本株式(TOPIX)の総収益パフォーマンスになりますが、基本的に株式は右肩上がりに推移しています。日本株式は失われた３０年のせいでこの限りではありませんが…。今回は30年間のパフォーマンスを例に出しましたが、もっと遡ったとしても基本的には右肩上がりに推移するものとなります。もちろんこれは過去のデータなので未来を保証するものではありませんが、右肩上がりに成長することに期待して株式投資をすることは、FIREを目指す我が家には資産形成をする上で必須となってきます。

　右肩上がりに推移しているとはいえ、図を見ても明らかではありますが株式はジグザグしながら動くものであり、当然資産が減少するタイミングもでてきます。資産が減少しているときは、メンタル的にはとんでもなくキツイ時期になります。私自身、現在進行形でジリジリ下げているこの状況で一切不安がないと言い切ることはできません。それでも株式投資を続けるのにはさらに理由があり、次にお話するこんな不等式が存在するからになります。

ｒ>ｇの破壊力

　この不等式を聞いたことがある方もいるかと思いますが、まずはこの不等式について説明したいと思います。

　フランスの経済学者トマ・ピケティが「21世紀の資本論」で著した不等式になります。この公式は労働者に残酷な現実を突き付けており、労働収入(g)よりも資産収益(r)のほうが大きいと示しています。運用する資産を持つ者と持たざる者の格差がどんどん広がっていくことをこの不等式は示しています。労働者→資産家へのクラスチェンジを目指さないと、いつまでも労働という名のラットレースから抜け出すことができません。我が家に置き換えると「いつまでもFIREできない」ことになりますので、是が非でも株式投資を続ける必要があります。

おわりに

　今回は投資を続ける理由について、労働者のみのままでいることの危険性を交えてお話してみました。昨今の日本は増税に次ぐ増税のせいで、労働収入のみの資産形成はVeryHardモードと化しています。国民民主党が掲げている所得税減税、所謂年収の壁178万円への引き上げ案が合意されれば資産形成が少しでも楽になるかなぁと期待をしていたのですが、自民・公明・維新の３党はこれを蹴って壁だらけの訳がわからないものを引っ提げてきやがりました。最大の戦犯は維新だと思っており、維新の政策実現のために少数与党に歩み寄り予算案を通過見込みにさせてしまい、全国民に恩恵がある年収の壁引き上げの中身をまさに塵以下の与党案で進めることとなってしまいました。年間２万円程度の減税でしかも２年間の期限付き？昨今のインフレを考えるとマジで話になりません。金輪際「自・公・維」の３党には投票しないと心に誓いました。この３党は国民に寄り添う政策を絶対にしないことがこの件ではっきりとわかりました。この恨みは未来永劫忘れはしません。

　散々文句を言ってしまいましたが、文句を言ってもお金は勝手には貯まりません。株式は長期で見れば右肩上がりなことと「ｒ>ｇ」を忘れずに、「JUST KEEP BUYING」「BUY & HOLD」の精神で資産形成を続けていこうと思う今日この頃です。

お金持ちの無職になりたい夫婦

アラフォー共働き夫婦とネコ２匹で暮らしています。FIRE目指して2023年から本格的に資産運用を始めました。まだまだ道は遠いけど、資産が増えると嬉しいなぁ。