ニュース要約

FOMC、2回連続で利下げに動く

mesigaumai

前回の記事で、9月の米国コアCPIが市場予想よりも低かったことから、今回のFOMCで利下げする可能性が高くなったとお話させていただきました。そのFOMCが28日、29日で行われ、2回連続の利下げを発表されました。予想通りの反応となりましたが、今回はFOMC結果のニュース要約をしたいと思います。

今回の要約記事

記事タイトル:FOMCが2回連続で利下げ、パウエル議長は12月追加「既定路線」を否定
※出典:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-10-29/T4WNEAGOT0JK00?srnd=cojp-v2-markets


① ニュースの要点

FOMCは、2回連続で政策金利を引き下げたものの、パウエル議長は12月の追加利下げを「既定路線ではない」と明言しました。インフレ抑制と景気支援の狭間で金融政策の舵取りが難しい状況です。


② 市場の反応と背景

この政策転換は、重要なマクロ環境の変化として示唆されます。市場では、利下げにより株式や債券への資金流入が加速し、債券の利回り低下や株価上昇が観測されています。たとえば、10年米国債利回りが「一時4%を下回った」と報じられています。
また、利下げを背景に株式市場では成長株が買われやすくなり、逆に高金利に敏感な金融・債券等のセクターには逆風となる可能性もあります。
このような背景には、労働市場とインフレのどちらも「想定より緩んでいる/鈍化してきているかもしれない」というデータが影響しています。


③ 出来事の深掘りと過去の類似事例の考察

・今回何が起きたのか?

FOMCは政策金利を2回連続で引き下げるという異例の措置を採りました。しかし、パウエル議長は「12月にも必ず利下げするという既定路線ではない」とのメッセージを発し、利下げペースについて慎重な姿勢を示しています。
これは、インフレがまだ十分抑えられていないという懸念がある中で、景気を支えるために早めに利下げしたという背景があると考えられます。

・過去にも似たようなことはあったか?

金融政策の転換点として「利上げから利下げへの転換」や「利下げペースの鈍化」は歴史的に株式・債券市場に大きな影響を及ぼしてきました。たとえば、過去に景気拡大期から減速局面に移行した際、中央銀行が利下げを始めた時に株価が上昇し、債券利回りが低下したという事例があります。
ただし、連続利下げ直後にそのペースを減速するという“ハネ”が出ると、市場では「緩和期待が後退するのでは?」という疑念が膨らみ、調整局面に入ることもありました。

・そのとき市場や経済はどうなったか?

こうした転換期では、株式市場では一時的に上げが加速することが多いものの、期待先行であった場合はその反動も出やすいです。債券市場では利回り低下が進み、債券価格が上昇する局面がありました。インデックス投資家の視点では、こうした“政策の変化”を捉えてポートフォリオを見直す機会となることもあります。

・今回の出来事から何を学べるか?

  • 金融政策の変化は、株式・債券・為替などマクロ資産のリスク・リターンに影響を与えうるということ。
  • 「利下げ=株高・債券買い」の単純な構図だけで考えず、中央銀行が次のステップをどう示すか(=今後のペース)にも注目すべき。
  • 短期的な市場の動きに振り回されず、「市場に参加し続ける」態勢を保つことが長期投資では大切です。
  • こんなときこそ「分散投資」「長期継続」が効力を発揮します。

④ 補足情報・次に備える視点

  • 今後の注目インジケーターとしては、米インフレ指標(例えばコアPCE)、雇用統計、賃金上昇率などがあります。中央銀行が利下げを続けるかどうかはこれら次第です。
  • 為替にも変化が出やすくなります。長期インデックス投資では円建て資産、ドル建て資産のバランスに改めて注意をしましょう。
  • また、利下げ環境が続くと、債券利回り低下→債券価格上昇の流れとなるため、債券を含むポートフォリオの構成を長期視点で再確認する良い機会です。
  • ただし、利下げ期待が剥落した際の反動リスク(利回り上昇・株式調整)もありますので、過熱気味の資産があればリスク管理も併せて意識したいところです。

⑤ 筆者のひと言感想

今回のFOMC動向は「長期戦略にとって見逃せない背景変化」ですが、だからといって投資の方向性を大きく変えるべきではないと思います。複利を効かせるためには、市場に居続けること、分散すること、そして淡々と積立を続けることが何より大切だと思う今日この頃です。


⑥ 今日の投資の格言

「市場にいる時間こそが、タイミングを図ることより重要である。」
―― ポール・サミュエルソン
意味:短期の売買より、長期的に投資を続けることで複利効果を享受できる。

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お金持ちの無職になりたい夫婦
お金持ちの無職になりたい夫婦
アラフォー共働き夫婦とネコ2匹で暮らしています。FIRE目指して2023年から本格的に資産運用を始めました。まだまだ道は遠いけど、資産が増えると嬉しいなぁ。
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