株式資産の下落について思うことその②
8月頭から今に至るまでに相場が色々と面白いことになりました。タイトル通りになりますがこの1週間程度で相場が大きく下落、日経平均株価については下げ幅が歴代1位となってしまい暴落と言われる程度に世間では盛り上がっています。この下落・暴落?について私の超個人的な考えなどをお話したいと思います。
相場下落の要因について
まずは何故今回の下落が起きたかを整理したいと思います。下落の大きな要因は2点あると思います。
①日本の政策金利の利上げによるもの
②アメリカの景気後退懸念が広がったこと
①は7月末の日銀による金融政策決定会合で政策金利を0.25%に利上げすることを決定しました。マーケットは今回の会合では金利据え置きの予想となっていましたのでこの利上げ決定に市場は大きく反応、為替が円高に大きく変動してしまい日経平均も大幅下落に繋がってしまいました。
②はアメリカの7月雇用統計が発表され、就業者数は予想よりも大きく下回ったことに加えて失業率が前月に比べて上昇しました。特に失業率のポイント上昇により「サームルール」が発動、景気後退に陥る懸念が強まりました。さらにFOMCでFF金利は据え置きとなったため、急速にアメリカの景気後退懸念が広がりました。
①②の相乗効果により売り圧力が一気に上昇、株価の大幅下落に繋がったものだと考えられます。
我が家の新NISA資産について
今回の円高・株価下落で我が家の新NISA資産がどうなったかというと、全ての銘柄で含み損となりました。現在は数万円程度の含み損ですが、十数万円のマイナスになるタイミングもありました。今回の下落はまだ年初まで株価は下がっていないため、旧積立NISA分も含めるとNISA資産トータルで十万円弱の含み益となっています。
今回の下落は暴落なのか?
結論からお話しますと、私はまだ暴落だとは思っていません。もちろん一個人の感覚にはなります。暴落の「ぼうら」ぐらいまでは来ているのかなぁと感じていますが、最後の一押しが足りていない気がしています。この後暴落に向かう可能性は否定できませんが、今はまだ暴落とは言えないのではないかと思っています。日経平均の下げ方は世間では暴落だと騒がれていますが、実際にどのくらい下落したのかを数値として見てみたいと思います。
引用:日経平均プロフィル
図を見ると下落幅は第一位を記録しましたが、下落率は第二位となります。過去と現在では株価基準が違うため、基本的には「下落率」で数値を見るべきです。ちなみに第一位は「ブラックマンデー」になります。
マスメディアは「下げ幅過去最大」と散々煽っていましたが、株価下落を下げ幅で語るのはぶっちゃけ意味がわかりません。まあ記事の見出しとして目立つためだと思いますが、不安を煽った挙句狼狽売りをしてしまった方がいることを考えると、このようなやり口は汚いなぁと思ってしまいます。
余談になりますが、過去のS&P500の最大下落率を調べてみました。
・ブラックマンデー:-34%
・ITバブル :-46%
・リーマンショック:-53%
・コロナショック :-34%
2024/8/10現在時点での日経平均の最大下落率を計算してみたところ、-25.5%となりました。指数が違うため同じ土俵で語るべきではないのかもしれませんが、暴落の最たる例にはまだ届いていないため、私は暴落だと感じていないのかもしれません。
おわりに
今回の下落を受けて我が家の資産形成はどうするのかというと、
「何も変わらずNISAへの積み立てを継続する」
基本方針を変えるつもりは全くありません。株式は長期で見れば資産形成スピードを加速させるものなので、使わない手はありません。そのデータとなるものは以下となります。
引用:トウシル
図を見るとジグザグとしていますが株式は右肩上がりで成長しています。反対に現金は徐々にではありますが価値を落としていっています。そのため現金のみで保有をしていると、インフレに対応できずジリ貧になってしまいます。一時の下落はこのジグザグの谷にいるだけですので、谷から這い上がっていくのを「JUST KEEP BUYING/BUY & HOLD」で待ち続けるだけです。
できることなら暴落時に買い向かえればよいのですが、あまり欲を出すと痛い目を見てしまうかもしれないので、気をつけなければいけないなぁと思う今日この頃です。